琴の葉、零れし咲。

零れそうな種を、失くさぬよう、しっかり結ぶ庭。

死の忘却

忘れてはいけないことがある。 忘れるべきこともある。 互いが互いを許し、助け合える日々は訪れるのだろうか。 今は否。抜け出せない日常に響く重い足取り。 その足枷を外す平穏は訪れるのだろうか。 息をして、命を貰い、また息をして。 辿り着いた場所が…

*『幸せである前に』

『幸せである前に』 余人は空にレンズを翳し 私は道端の草花を撮った ビードロ玉が落ち葉のように どこに紛れているか分からない 目を凝らして見なくても 蕩けるような光の粒は 気に掛けない時にこそ 舞い落ちるものでしょ 見落とさないで 小さな聲を 忘れな…

惜しみながらも。

過ぎゆく冬。 来る春。 夏を待ち。 3月の夜が明けて。 体調を崩しやすい季節です。 皆さま、どうぞご自愛くださいませ。

として。

はじめ。 今後、作詞(歌詞)を載せる時には、 記事タイトルの頭に、「*」を付けることで 区別していきます。 因みに、作詞の内容については、空想や想像、実体験、思想など様々です。 歌詞の書き方や手順、テクニックなどについては何も調べず、完全な自分の…

*『贈り物』

『贈り物』 贈ることは どこまでも色褪せないね 華奢な向日葵が咲く頃は 庭木に止まった天道虫の羽が 真っ赤に燃えて 一日の始まりを告げる もっと素敵にどこか穏やかに あなたの帰りを待っている 昼下がりの日曜日 母がくれた黄緑色の絵葉書が 今も懐かしく…

鳴り、初め。

さて、新しい年になりました。 という挨拶が適切ではありません。 もう、前回の投稿から約2年の月日が経過しております。 昨年あたりから、とある理由で歌詞を書いたりするようになりました。 もちろん、作詞に関する学があるわけでも、こちらに対しての教え…

結婚

帰り道を。 冬は空が近く、遠く感じる季節です。 其処にあるかのようで。 キラキラ。 冬の星が好き。 オリオン。 いつもよりゆっくり、小さな歩幅で歩く鍵盤の上は、冷たく静かに澄んだ冬の音が聴こえます。 都会に住んでいると便利さ故に気付くことのできな…

121.6㎤

某社長のRT企画、話題になっていますが、客観的に見て普通に凄いことだとは感じる。 この企画、フォローとRTした人の中から抽選で選ばれるみたいで、それ以外の具体的な条件はないみたいだ。それもまた夢があっていいなと思うし、年末ジャンボが当たらなかっ…

砂糖色の昔話

母方の祖父が何でも出来るスーパーマンだった。 子どもの頃、おじいちゃん子で、何でもしてくれようとしたり、遊び道具を作ってくれたり、とにかく優しい、そんな祖父が大好きで。 小学生の頃は、毎週水曜日に家まで来てくれて色々とお菓子を持ってきてくれ…

音飛びのない世界、赤い糸。

今日もどこかで一人、一人と、死んだ。 電車の乗換アプリをスマホに入れていると、毎日のようにJRから遅延情報が通知される。 一週間に2〜3度、人身事故の情報が流されてくる。 一体どんな人が亡くなっているんだろう。 それは、事故の場合やそうでない場合…

光の華、幾千の便り。

昨日の帰り道。 空を見上げると。 秋の夜空。 くっきりとオリオン座。 この季節は少しひんやりするけど、 空気が澄んでいて気持ちいい。 昨日の夜、夜空の星に気付かれた人はいますか。 最近曇り空続きだったので、昨日は特にはっきりと。 黒硝子に蜂蜜の雨。

羽を待つ場所

死にたいなあと思えるぐらい辛いことが日常の中に潜んでいて、そんな悪者が時々顔を出したりする。 そういうお話をするのは、誰しも、とまでは言わないものの、半分くらいの人間がそう思ってしまうような経験をしてきたんじゃないかな、と思うから。 ある人…

水色と灰色の間。

休日に部屋でぼーっとしてると、近くの家からピアノの音色が聞こえてくる。 誰かがピアノの練習をしている音。 練習だから同じところを何度も繰り返してたり、間違えたりもする。 それでも休日の午後には心地良い音色。 ありがとうございます。 ピアノを弾け…

喜びはつかの間

仕事をしている中で、 黙々と熟すというか、慣れている作業中は考え事をしたり、何も考えなかったりするんですが、 気分が良い時は、頭の中で色んな曲が流れてきたりします。色んな曲というのは、日毎に違うという意味で、 一日として考えると、その日はずっ…

初めての恋人と、行き交う人の感情と。

少し前の話ですが、大学の時の友達が結婚することになって、彼のそういう部分の事情とかは詳しくは知らないんだけど、おそらく初めて付き合った人で、その人と結婚して。 そういうことって簡単に決断できることではないし、彼はこのブログ見てないだろうから…

煮詰まる頃のはなし。

食べ物のはなし。 嫌いな食べ物ってなくて、苦手な食べ物って聞かれると…。 って話で。 好きじゃない食べ物はいくつかあって。 にんじんとかがあんまり好きじゃなくて、なんなんだろう、あの甘みが好きじゃないんだろうな。にんじん独特の甘み。 好きな人は…

外界の魔法 -煙花火-

仕事が終わってバス停から自宅までの帰り道、イヤホンを外して外気に触れる。 風の音、虫の音、季節の匂い。 今日は満月ではなかったけれど、月が綺麗に見えた気がした。 外の空気を身体で感じるのが好き。 少し暖かかったり冷たかったり。 温かい匂い、寂し…

持病のこと。

少しだけ、暗い話かもしれません。少しだけ、真面目な話。 最後まで読んで下さると嬉しいです。 自分は、料理というものがほぼほぼできません。 もちろん最低限のインスタントとかは出来るんですけど、所謂調理ということになってくると全く。 学生時代って…

さざれにふれる。

のめり込む程の趣味、というとやはりなかなか見つけるのは難しい。 今まで色々触れてきたものの、これは誰にも負けないと言えるようなものは少ない。 イラスト(子供の頃)、野球、書道、ギター、お寺巡り。 イラストと言ってもタブレットなんてものはなかった…

形のない喫茶店

そういえばそろそろ観に行かないと公開終了してしまうよな、と思って調べてると数日前に既に終了している(地元以外の遠い場所ではやってる)、若しくは今週末でほとんどの映画館で公開終了するために上映回数が物凄く少ない、 そんなことがよくあります。 僕…

朝日の誓い

という熊木杏里さんの曲が好きです。 すみません、熊木さんの話ばかりで。 高校生の頃から大好きなシンガーソングライターで、よく聴いていて、社会人になってからやっぱり学生時代に感じたものとは別種のストレスが溜まることが多くて、 ここ3〜4年は彼女の…

歌と調べ。

熊木杏里さんというシンガーソングライターが高校生の頃から好きで。 元々は歌声が好きで、ただそれだけじゃなくて、彼女の描く詩の世界観が好きで。 言葉の選び方、スポットライトの当て方が独特で。美しくもあり、残酷でもあり。 2007年に発表された『私は…

Escalate Syndrome

男って、女性よりも電化製品が好きなイメージがある。 というより、私が好きなだけなんだろうか。 いやでも、なんとなく、女性は化粧品とか洋服、男性は車とか電化製品(メカ系)に惹かれる傾向があるとは思う。 電化製品っていいよなあ。 家電量販店に行くと…

死ねという言葉。

学生の頃、特に高校生の時、ブームのように"死ね"という言葉が飛び交っていた。 その言葉には一つの意味しかないはずなのに、幾多もの意味を含めて、軽く弾むように舞っていた。 そう思ってしまうことはきっと今までもあっただろうし、これからもあるだろ…

窓辺から響く指先

10月9日。 特にこの日付には何もないのですが、 秋。 今日から新たな試みとして、ブログを始めてみることにしました。 10月9日。 誰かにとっては特別な日。 自分にとっては何でもない日ですが、今日ブログを始めたことによって、 そんな日、になりました。 …