琴の葉、零れし咲。

零れそうな種を、失くさぬよう、しっかり結ぶ庭。

死の忘却

忘れてはいけないことがある。

 

忘れるべきこともある。

 

互いが互いを許し、助け合える日々は訪れるのだろうか。

 

今は否。抜け出せない日常に響く重い足取り。

その足枷を外す平穏は訪れるのだろうか。

 

息をして、命を貰い、また息をして。

 

辿り着いた場所が永遠でなくても

彼らには平穏という終わりが必要だ。

 

救われるべき命を。

願って。